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意見書・決議

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件名

議員提出議案第1号 県立はりま姫路総合医療センター(仮称)の整備に関する決議について

本会議議決結果

議決日
平成29年2月10日
議決結果
原案可決

内容

急性期医療を取り巻く環境は、近年の少子高齢化のさらなる進展による疾病構造の変化や医療技術の高度化、診療報酬改定等の政策誘導によって、機能分担や再編等の方向に変化しており、さらに、医師の地域偏在・診療科偏在への対策など、新たな課題に直面している。

本市においても、医師の偏在による医療供給体制の弱体化や、高齢化社会の進行に伴う患者数の増加など、厳しい状態が続いている。

そのような中、兵庫県と社会医療法人製鉄記念広畑病院は、姫路市を中心とした中播磨・西播磨圏域の地域医療へのさらなる貢献を果たすため、平成27年2月に「兵庫県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院の統合再編検討基本方針」を策定した。また、平成28年12月に提示された「県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院の統合再編基本計画(案)」により両病院の統合再編の基本的な考え方が示されたところであるが、兵庫県からは統合再編新病院の整備用地としてキャスティ21イベントゾーン(高等教育・研究エリア)の無償貸与が要請されている。

統合再編新病院の整備は、地域の医療課題解決に向けた大きな原動力になるものと考えられる一方、本市南西部地域の医療提供体制の確保や交通アクセスに係る課題など、姫路市議会における議論の中でさまざまな課題が顕在化してきた。

ついては、下記の事項を必ず実現するよう強く求めるものである。



1.本市南西部地域の医療提供体制を確保するため、急性期機能を有する医療機関を誘致すること。誘致に当たっては、新たな医療空白地帯が生じることがないようにすること。
2.本市が提供する統合再編新病院の整備用地において、学校法人獨協学園が整備する医療系高等教育・研究機関と連携・協働し、本地域の医療課題に十分対応できる病院を整備すること。
3.他の基幹病院との適切な連携体制を構築するとともに、医師会・歯科医師会・医療機関の理解を得ること。
4.周辺における道路渋滞等の状況を踏まえた上で、交通アクセスに係る課題を解決すること。また、文化コンベンション施設と統合再編新病院の駐車場について、兵庫県と姫路市は密に連携し、その効率的な運営方法について検討すること。
5.姫路市と兵庫県は、社会医療法人製鉄記念広畑病院と連携し、市民に対して丁寧な説明を行うこと。

以上、決議する。

平成29年2月10日

   姫路市議会

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