議員提出議案第6号 水道施設の耐震化の推進に対する支援の充実・強化等を求める意見書について
水道は、市民生活や経済活動を支える重要なライフラインとして、平時はもとより、災害時においても安全で良質な水を安定的に供給することが求められている。
水道事業者は、水需要が急増した昭和30年代から40年代にかけて基盤施設の整備・拡充を進めてきたが、その多くが更新の時期を迎え、老朽化した施設の更新・再構築や耐震化に全力を傾注しているところである。一方、水需要の減少に伴う料金収入の低迷、さらに病原微生物等の水質問題に起因した水質管理体制の強化や高度浄水施設の整備の対応など、水道を取り巻く経営環境は年々厳しさを増している。
また、阪神・淡路大震災、東日本大震災や近年の異常気象に伴う災害被害に直面し、多くの教訓を得る中、自然災害に対する水道事業者間の広域連携や強靭な水道施設の整備が求められており、これらの事業を推進するためには、多額の資金が必要であり、国の積極的な財政支援が不可欠である。
よって、国におかれては、下記事項に早急に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 災害に強い水道施設を目指した耐震化の取組みを一層加速できるよう、財政支援措置の拡充・補助要件の緩和に努めること。
2 大規模災害発生時に、国や自治体等を含めた広域連携の強化に向け、必要な措置を講じること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年10月7日
姫路市議会議長
松 葉 正 晴
〈送付先〉
衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 内閣官房長官 総務大臣 財務大臣 厚生労働大臣 内閣府特命担当大臣(防災)